ゼルダと囲碁先生

小学校の同級生にゼルダくんがいた。ある朝,盾と剣を携えて登校してきたのでした。おもろいなー,この子はー。

そんなゼルダ君に再会して,お話をしてみたりした。

なんでも,囲碁を始めたんだそうです。なんでー? 囲碁

お仕事をされているのですけれど,職場でごにょごにょーっとなんだか説明してくれたけれども,つまりどういうことなのかわからなかった事情があって,行き詰っちゃったみたい。人生にっていうか,生きることにっていうか。あ,多分,そんなに大袈裟なことでもないんだけど,でも本人にとってはオオゴトで,っていうやつ。

それで,どうも,「性格を変えなくてはならん」と思い至ったそうな。知り合いに,ゼルダ君曰く「囲碁先生」っていうのがいるのだって。その人に教えられて,碁会所に出かけて,まぁなんだ,なんどか通うようにはなっているみたい。

今度,碁盤を買ったんだ,っていうのです。もうすぐ届くって。楽しみだって。

囲碁の盤っても,高いんだよー。それを買っちゃった。まぁ蓄えはあるから大丈夫さ。年間 100 以内には収めるつもりだよ。なぁんて,同じ言葉を最近他所でも聞いたんだけど。

でもさー。ゼルダくん,「囲碁が楽しい」って最後まで言わなかったね。まあきっと,取り組んでいる最中はいくらか楽しいのかも知れない。なんかよくわからないけど,最近覚えたっていう戦略を説明してくれていたから。

でもさー。行動だけ変えても,多分,囲碁,続かないよぅ。囲碁が続かなくてもいいけど,行き詰まっちゃったのも,どうにかならないんじゃないかなー。あ,まぁ,いろいろ経験はするから,人にも会うから,うん,変わるかもねー。

けど,やっぱり,気になってしかたない,とか,うっかりやっちゃう,っていうようなことをさ,やるとよいよ。

そんなアドバイスめいたものは言いませんでした。思っただけ。